
このような悩みに答えていきます。
✔️ この記事でわかること
- NFTの「SBT」とは
- SBTの特徴【普通のNFTとの違い】
- SBTの活用事例
- SBTを入手する方法
最近、NFT界隈で「SBT」という言葉を聞く機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。
しかし、SBTとはなんなのか、普通のNFTと何が違うのかわからない人も多いはず。
結論、SBTとは転送や譲渡ができないNFTのことを言います。
本記事では、SBTの基本を紹介しつつ、NFTとの違いや実際の活用方法を解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、SBTの入手には仮想通貨が必要です。まだ口座を持っていない人は早めに準備しておきましょう。
目次
NFTにおけるSBT(Soul Bound Token)とは?
SBTとは「Soul Bound Token」の略で、直訳すると「魂に縛られたトークン=ウォレットアドレスから移動することができない」となります。
通常のNFTと違い、転送や売買ができないことが大きな特徴です。
ちなみに「SBT」は、イーサリアム(ETH)の創設者のひとりであるヴィタリック・ブテリン氏らが発表した論文から広まりました。
2022年ごろから国内でもSBTが発行されることが多くなり、マーケティングツールや証明書としてこれから活用用途が広がると予想されています。
SBT(Soul Bound Token)の特徴【普通のNFTとの違いは?】
ここからは、SBTの特徴を、普通のNFTとの違いを交えて紹介していきます。
SBTの特徴
- 転送や売買ができない
- 金銭的価値がない
- 行動履歴や個人経歴の証明として使える
1:転送や売買ができない
SBTの特徴は、他のウォレットへの転送ができないことです。入手したSBTは、ミント(発行)したウォレットに残り続けます。
当然、SBTを販売することも不可能なので、売買は成立しません。
ちなみに、OpenSeaなどのプラットフォームでSBTにオファーが出ることがありますが、当然取引は不可能です。

2:金銭的価値がない
SBTは売買ができないため、金銭的価値がつくことがありません。そのため、投資価値はないと考えておきましょう。
ただ、SBTそのものに金銭的価値はありませんが、SBTを持っていることで様々な特典が受けられると言う点で、金銭以外の価値が生まれることが多くなっています。
3:行動履歴や個人経歴の証明として使える
SBTは、金銭的価値がないものの、行動履歴や個人経歴の証明として機能します。
例えば、僕が持っているNFT「LLAC」をミントした際に発行されたSBT「Live Like A CAT Mint SBT」は、初期にLLACをミントしたという証明になります。
そのため、このSBTと実際にミントしたLLACのNFTを持っていることで、LLACを初期から持ち続けていることの証明になるわけですね。
NFTコレクションだけでなく、アイドルの推し活や学校の卒業証明としてSBTが機能することも今後あるかもしれません。
SBT(Soul Bound Token)の活用事例
ここからは、具体的なSBTの活用事例をいくつか紹介していきます。
SBTの活用事例
- イベントなどの参加証明
- 卒業証明
- 応援したことの証明
1:イベントなどの参加証明
SBTは、イベントなどの参加証明としても使われます。
例えば、2022年11月に行われたLLACのセミナー参加者には、セミナー参加SBTが配布されました。

セミナー参加のSBT
参加者にとっては記念品として使うことができ、発行する側はセミナーに参加した人を対象にキャンペーンを行うことが可能になるなど、双方に良いことがあります。
2:卒業証明
卒業証明書にもSBTが活用されています。
現在、発行する場合は卒業した学校への問い合わせとなりますが、これから活用される機会が増えることが期待されています。

3:応援したことの証明
SBTは、応援したことの証明としても利用できます。
例えば、先日NinjaDAOでアニメ制作のクラウドファンディングが行われました。クラウドファンディングでは即目標金額に達し、応援したくてもできなかった人が多く、Twitterで「#応援させろ」のハッシュタグが生まれるほどでした。
#CryptoNinja アニメ化クラファン用パスポートNFT!🎫🥷✨
2日目にして、無事にお迎えすることができました😂🙌💖
右下に自分のウォレットアドレスが刻まれてるの、オンリーワンな応援の証感があってすごい…!!😳🔥✨左上のGENESIS の文字もカッコいい👀✨
来週の手裏剣も楽しみ!🥳💕#応援させろ pic.twitter.com/ee4QZpH0sR— 🍣NFTお寿司職人|CNP Land開発中|osushisan.eth🥷 (@SushiNFTart) November 6, 2022
このクラウドファンディングでは、応援した証明として、手裏剣のSBTが付与されました。その後は、持っているSBTに応じてNFTの色が変わり、どれだけ応援したかが一目でわかるように。
このように、SBTは応援したことの証明に使われます。
SBT(Soul Bound Token)の入手方法
SBTは基本的に無料で発行されます。
ただ、SBTをミント(発行)する際にガス代(手数料)がかかります。ガス代は日本円ではなく仮想通貨での支払いになるため、仮想通貨を準備する必要があります。
ここでは、SBTの入手方法を5ステップでわかりやすく解説します。
SBTの入手方法
- 仮想通貨取引所でイーサリアムを購入する
- メタマスクをダウンロードする
- ミントサイトにアクセス
- ガス代を支払いSBTをミントする
- OpenSeaでミントできたことを確認する
1:コインチェックの口座開設をする
まず、仮想通貨を準備しましょう。なぜなら、NFTは現金ではなく、仮想通貨で購入するからです。
仮想通貨は取引所で入手できます。中でもおすすめなのがコインチェックです。コインチェックは利用している人も多く、セキュリティも強固。そのため、初心者はコインチェックを使っておけば問題ありません。
「仮想通貨は難しそう」という人も多いと思いますが、口座開設も取引も簡単なので、以下の記事を参考にサクッと仮想通貨を手に入れてみてくださいね。
>>コインチェックの無料登録方法 続きを見る
【無料】コインチェックの口座開設方法を5ステップで解説【入金方法あり】
2:イーサリアムを購入する
コインチェックで口座開設できたら、イーサリアムを購入します。なぜイーサリアムかというと、NFTの購入のほとんどはイーサリアムで行うからです。
まずはイーサリアムを購入してみましょう。購入方法は以下の記事で解説しています。
>>コインチェックでイーサリアムを購入する方法 続きを見る
コインチェックでイーサリアムを購入する方法【3ステップで解説】
3:メタマスクを準備する
続いて、仮想通貨ウォレットの「MetaMask(メタマスク)」を作成していきます。

MetaMask(メタマスク)
ウォレットとは、仮想通貨を入れる「財布」のようなものです。仮想通貨を入金することで、外部との取引が可能になります。
メタマスクのダウンロードと仮想通貨の移動方法は以下の記事で紹介しています。 続きを見る
>>メタマスクのダウンロード方法
【簡単】メタマスクの作成と仮想通貨の送金方法【注意点あり】
4:Openseaとメタマスクを紐づける
続いて、Openseaとメタマスクを紐付けます。
Opensea(オープンシー)とは、世界最大級のNFTマーケットプレイスです。「NFTの購入はOpenseaで」と言ってもいいほど、大きなシェアを獲得しています。

OpenSea(オープンシー)
まず、OpenSea(オープンシー)を開きます。
OpenSeaを開いたら、画面右上から「人のマーク→Settings」を選択。

画面右上から「人のマーク→Setting」を選択
「MetaMask」を選択します。

「MetaMask」を選択
「Sign In」をクリック。

「Sign In」をクリック
「接続」をクリック。

「接続」をクリック
署名を要求されるので、「署名」をクリックします。

「署名」をクリック
これで、MetaMaskとOpenSeaの接続は完了です。
5:ガス代を支払いSBTをミントする
続いて、SBTをミントします。
ミントは多くの場合、Discordに掲載されるミントサイトから行います。
ミントのやり方は以下の記事で紹介しています。ミントの練習もできるので、今回が初めてのミントという人は練習しておいてもいいかもしれません。
>>NFTをミントする方法 続きを見る
NFTのmint(ミント)とは?意味や実際のやり方を紹介【初心者向け】
6:OpenSeaでミントできたことを確認する
最後に、SBTがミントできたことをOpenSeaで確認します。
OpenSeaにアクセスし、先ほどミントしたSBTが表示されればミント成功です。
※表示までに時間がかかる場合があります。
※表示されない場合は「非表示」に入っていないかを確認してみましょう。
これでSBTのミントは完了です!
まとめ:SBT(Soul Bound Token)を使ってNFTの幅を広げよう!
本記事では、NFTの「SBT(SoulBound Token)」について解説しました。
✔️ 本記事のまとめ
- NFTにおける「SBT」とは他のアカウントに移転・譲渡のできないNFT
- SBTはセミナー受講記念や卒業証明、イベント参加への証明に用いられる
- SBTは無料で入手できることがほとんどだが、ガス代としてイーサリアムが必要
- NFTプロジェクトのAL配布など、マーケティングツールとしても用いられる
SBTは今後あらゆる場面での活用が期待されています。
まだSBTをミントしたことがない人は、まずは仮想通貨を準備してSBTのゲットに挑戦してみてくださいね。