このような悩みに答えていきます。
最近「メタバース」という言葉を耳にする機会が増えましたよね。Facebookが社名を「Meta」に変更するなど、世界中で注目されています。
しかし、メタバースとは何なのか、何がすごいのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、メタバースの概要と、実際のメタバースの始め方、やり方をわかりやすく紹介します。
この記事を読むことで、メタバースの全体像がわかり、今日からメタバースを体験することができますよ。メタバースを楽しみたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
メタバースをわかりやすく解説
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想の3次元空間の仮想空間、およびそれに関連するソーシャルサービス全体を指す言葉のことを言います。「meta(超越した)」と「universe(宇宙)」を合わせた造語です。
「メタバース」という言葉は、SF作家のニール・スティーヴンスン氏が1992年に発表した小説『スノウ・クラッシュ(Snow Crash)』が起源といわれています。
ユーザーは、アバターと呼ばれる自分自身の分身を通じて現実世界に限りなく近い状態で活動できます。
メタバースの先駆けは、が2003年にリリースされ、日本でも2006年頃にブームとなった「Second Life」です。
現在は「Cluster」や「TheSandbox」などのプラットフォームが次々登場しています。VRやARを使用して他のユーザーとコミュニケーションを取り、ビジネスを行うことも可能です。
メタバースの定義
メタバースの定義はあいまいで、人によってさまざま。
本記事では米ベンチャー投資家のマシュー・ポール氏の定義を紹介します。
メタバースの定義(必須条件)
- 永続的である:リセットや一時停止がなく、永久に続く
- 同期的である:全ての人が同じ時間軸で生活する
- 無限の同時接続ユーザー:同時参加人数に制限がない
- 完全に機能した経済:所有、投資、売買などの概念があり、仕事から報酬が得られる
- 実社会との垣根なし:デジタル世界と現実世界にまたがる体験を提供する
- 相互運用性:デジタルアッセットを相互的に運用できる
- 幅広い人々の貢献:数多くの個人や企業がコンテンツを生み出している
上記の通り。ちょっと難しいですね笑
本記事では、メタバースを「インターネット上の仮想空間でさまざまな交流や経済活動をする仕組み」と定義します。
メタバースとVRの違い
メタバースとVR(Virtual Reality:仮想現実)の違いってよくわからないですよね。
メタバースは「インターネット上の3次元仮想空間」であり、相互コミュニケーションの場です。
一方、VRは「仮想現実を体験するための機器」で、主に1人で使用されます。
メタバースが注目されている理由
メタバース自体は昔からあったにもかかわらず、再び盛り上がっているのはなぜでしょうか?
理由としては、以下の5つが挙げられます。
- 通信速度が大きく上がったから
- リーズナブルで高機能なVRデバイスが登場したから
- リモートワークが定着したから
- PCやスマートフォンが普及したから
- ブロックチェーンやNFTなどの技術が浸透したから
このように、さまざまな発展要素が混ざり合い、メタバースが注目されるようになりました。
特にブロックチェーンやNFTの発展は革命的で、メタバースの課題であった「仮想空間上の所有権」が解決することが期待されています。
メタバースの分類
ここからは、メタバースを理解しやすくするために、下記の3つに分類します。
なお、この分類は「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」の著者である佐藤航陽さんの定義を参考にしています。
メタバースの分類
- VRとしてのメタバース
- NFTとしてのメタバース
- 3DCGとしてのメタバース
1:VRとしてのメタバース
一つ目は、VRとしてのメタバースです。
VRは「Virtual Reality」の略で、コンピューターによって作られた仮想世界の中に入り込み、さまざまな擬似的体験ができる技術のことを言います。
以下のように、VRゴーグルをつけてメタバース空間に入り、仮想空間を楽しむイメージですね。
VRの魅力は、人間の感覚器官を刺激することで、まるでその場にいるかのような没入感の高い体験ができることです。
VRユーザーの中には、生活のほとんどを仮想空間で過ごす人もいます。
VRメタバースの主なプラットフォームは以下の通り。
- cluster
- VRchat
- Horizon Worlds
特に主流となっているのはVRchatで、最近はメタバース空間に美術館を作ったり、メタバース内で結婚する人もいます。
2:NFTとしてのメタバース
二つ目はNFTとしてのメタバースです。
これは、ブロックチェーン技術を用いてメタバース上でNFTアイテムのやり取りを行うなどの経済活動が可能です。
主なプラットフォームは以下の通り。
- TheSandbox
- ディセントラランド
最近だと特にTheSandboxが注目されており「今最もメタバースに近いゲーム」だと言われています。
3:3DCGとしてのメタバース
最後は、3DCGとしてのメタバースです。
ゲームエンジンやモデリングソフトを使ってメタバース空間を構築します。
Epic社が提供する「Fortnite」が有名ですね。
主なプラットフォームは以下の通り。
- Blender:モデリングソフト
- Maya:モデリングソフト
- Unity:ゲームエンジン
- Unreal Engine:ゲームエンジン
上記のように、モデリングソフトとゲームエンジンに分類されます。
メタバースの始め方、やり方【VR体験】
これらの3分類をもとに、始め方を解説していきます。
まずはVR体験の始め方を紹介します。
VR体験は、「メタバースを楽しみたい人」におすすめです。
メタバースの始め方【VR体験】
- clusterでメタバースを体験する
- VRデバイスを用意する
- VRchatでVR空間を体験する
1:clusterでメタバースを体験する
まずは、メタバースSNSの「cluster」でメタバースを体験してみましょう。
clusterは、スマホで手軽に利用できます。
最近は1000人規模のイベントが開催されるなど、大きな盛り上がりを見せています。
最近だと、歌手の三木道三さんがcluster上でライブを行い話題になりました。
初めて #メタバース で「新しい未来」一曲だけ歌わせてもらいましたヨ。
良い実験やった!
複数サーバーで入ってるらしく、ここに全員は見えないけど1,676人観てたそうな!
立派なフェスの人数やな。🥳
さぁ新しい未来に行くぞ〜#metaverse #nft #第四回NINJAメタバライブ#NINJAメタバライブ pic.twitter.com/d2aCMBluZd— DOZAN11.eth aka 三木道三 (@DOZAN11) January 16, 2022
clusterでは、アバターを自作したり、自分だけのメタバース空間を構築したりできます。
まずはサクッとメタバース空間を体験してみてくださいね。
2:VRデバイスを用意する
メタバース空間に入り込んでVRを体験していという人は、VRデバイスを用意しておきましょう。
おすすめは、Meta社の「Meta Quest 2」です。
少し高いですが、VR体験の必須アイテムなので、本格的なVR体験をして未定という人は購入を検討してみると良いでしょう。
3:VRchatでVR空間を体験する
VRゴーグルが準備できたら、いよいよVR空間に入っていきましょう。
おすすめはVRchatです。
『VRChat』は、多人数でコミュニケーションできるソーシャルVRアプリです。
ユーザー同士の交流や、アイテムの売買などの経済活動を行うことができます。
メタバースの始め方、やり方【NFT】
NFTでのメタバースの始め方、やり方は以下の3ステップです。
NFTのメタバースは「お金を稼ぎたい人」におすすめです。
メタバースの始め方【NFT】
- 仮想通貨を準備する
- ウォレットを準備する
- TheSandboxで遊んで収益化を目指す
1:仮想通貨を準備する
メタバース上でアイテムを取引したい場合は、仮想通貨が必要です。仮想通貨の取引所はいくつかありますが、メタバースを体験したい方にはコインチェックをおすすめします。
おすすめする理由は以下の3つです。
- 利用者数が国内トップなので安心
- 上場企業の傘下にあるため、ハッキングのリスクが低い
- TheSandboxで使用するトークン「SAND」や土地「LAND」が購入できる(国内ではコインチェックのみ)
登録は無料でできるので、サクッと登録してみてくださいね。早ければ今日中に取引を開始できますよ。
コインチェックの登録手順は以下の記事で詳しく紹介しています。 続きを見る
>>コインチェックの無料登録手順
【10分でできる】コインチェックの口座開設方法5ステップ【入金方法あり】
2:ウォレットを準備する
仮想通貨をメタバース上で使うためには、ウォレットに移す作業が必要になります。
ウォレットは簡単に言えば、仮想通貨を入れておく財布です。
ウォレットにはいくつか種類がありますが、おすすめはMetaMask(メタマスク)です。
理由は、使っている人が多いから。
実際、メタマスクにのみ対応しているサービスも多いため、メタマスクにしておくのが無難です。
メタマスクのダウンロードと仮想通貨の移動方法は以下の記事で紹介しています。 続きを見る
>>メタマスクのダウンロード方法
【簡単】メタマスクの作成と仮想通貨の送金方法【注意点あり】
3:TheSandboxで収益化を目指す
The Sandboxは、イーサリアムブロックチェーンを活用したNFTゲームです。
ゲーム内で購入した土地や作成したアイテムを、NFTマーケットプレイスに出品することで収益化もできます。
>>The Sandboxの始め方 続きを見る
【完全版】TheSandbox(ザ・サンドボックス)の始め方と稼ぎ方を解説
メタバースの始め方、やり方【3DCG】
最後は、3DCGとしてのメタバースの始め方を解説します。「メタバースを創る側」になりたい人におすすめです。
メタバースの始め方【3DCG】
- ゲームを体験する
- 3DCGモデリングに触ってみる
- ゲームエンジンに触ってみる
1:ゲームを体験する
まずは、実際にゲームを体験してみましょう。おすすめはFortniteです。
ゲームプレイが苦手な人は、「クリエイティブモード」でメタバース空間を作って遊んでみてくださいね。
2:3DCGモデリングに触ってみる
続いて、3DCGモデリングソフトを使ってみましょう。
おすすめは無料で利用できる「Blender」です。無料とは思えないほど機能が充実しています。
学習方法としては、YouTubeの動画を見ながら実際にモデリングするのが上達への近道です。
真似して作りつつ、自分が作りたいものを決めて挑戦してみてくださいね。
簡単な制作物であればノートパソコンでも十分作れますよ!
3:ゲームエンジンに触ってみる
次に、ゲームエンジンを使ってみましょう。
おすすめは「Unity(ユニティー)」や「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」です。
ゲームエンジンは、3DCGモデリングソフトと併用することで、制作の幅が広がります。
難しい部分も多いですが、まずは体験してみてくださいね。
メタバースの始め方、やり方に関するよくある質問
最後に、メタバースの始め方、やり方に関するよくある質問に回答していきます。
1:メタバースって稼げるの?
今後稼げるようになる可能性が高いです。
メタバース空間に滞在する人が増えれば、アバターやワールドの需要が増えます。スキルを磨いておけば、アバターやワールドを作成して稼げる可能性が高いのです。
また、メタバースを合わせて注目されているNFTの分野と掛け合わせて大きく稼ぐこともできるでしょう。
今は、どのプラットフォームが今後伸びるか情報を集めつつスキルを磨いておくと良いでしょう。
メタバースの稼ぎ方は【最新版】メタバースでのお金の稼ぎ方7選【稼ぐために必要なことは?】下記の記事で紹介しています。
2:メタバースの将来性は?
メタバースの将来性は高いと考えられます。
理由は以下の通り。
- リーズナブルなVR機器やスマートグラスの登場
- 通信速度が大幅に上昇
- ブロックチェーンやNFTなどの普及
- リモートワークの定着
- メタバース市場に参入している企業の増加
実際、メタバースは2030年に向けて大きく伸びると考えられています。
総務省の情報通信白書には、今後の技術の進展とサービス開発によって、「メタバースの世界市場は2021には4兆2640億円だったものが、2030年には78兆8,705億円まで拡大する」との調査が紹介されています。
また、マッキンゼーは2030年までに本格的なメタバースの時代が到来し、5兆ドル(約650兆円)の経済規模になると予想しています。
このように、メタバースの将来性は高いため、情報収集しておいて損はないでしょう。
3:メタバースのメリットやデメリットは?
メリットは以下の通り。
メタバースのメリット
- 移動コストがかからない
- 非日常的な体験ができる
- 現実に近いコミュニケーションがとれる
- 匿名で参加できる
- 国境を超えて交流できる
デメリットは以下の通り。
メタバースのデメリット
- 今後衰退する可能性あり
- 依存する可能性あり
- 法整備が進んでいない
- VR機器が高額、重い
- メタバース内でのセクハラ行為
今後メタバースが発展するためには、特に「法律の整備」と「VRデバイスの軽量化」がカギとなります。
4:メタバースってどうやって勉強すればいいの?
メタバースのおすすめ勉強方法は下記の通りです。
メタバースのおすすめ勉強方法
- 本で勉強する
- YouTubeで勉強する
- Voicyで勉強する
- コミュニティに入って勉強する
- メタバースに関連する知識を勉強する
それぞれの勉強方法はメタバースのおすすめ勉強方法5選!実践的なやり方も解説【初心者向け】をご覧ください。
5:メタバースを体験できるプラットフォームは?
おすすめは下記の通り。
メタバースのおすすめ勉強方法
- VRchat
- cluster(クラスター)
- フォートナイト
- REALITY(リアリティ)
- Horizon Worlds(ホライゾンワールド)
- Roblox(ロブロックス)
- ZEPETO(ゼペット)
- TheSandbox(ザ・サンドボックス)
- Decentraland(ディセントラランド)
- Bloktopia(ブロックトピア)
- Blender(ブレンダー)
- Maya(マヤ)
- Unity(ユニティ)
- Unreal Engine(アンリアルエンジン)
本記事で紹介していないプラットフォームもいくつかあります。
詳しくは【2024年】メタバースのおすすめプラットフォーム15選【日本あり】を読んでみてください。
メタバースの始め方、やり方:まとめ
本記事では、今話題のメタバースの始め方、やり方を解説しました。
✔️ 本記事のまとめ
- メタバースは、インターネット上に構築された仮想の3次元空間の仮想空間、およびそれに関連するソーシャルサービス全体を指す言葉
- メタバースを体験するには「Cluster」や「The Sandbox」などのプラットフォームを活用すると良い
- まずは仮想通貨とウォレットを準備しよう
メタバースは、これからほぼ確実に伸びていく分野です。
今から体験しておけば、チャンスも掴みやすいですし、何よりワクワクすることができますよ!
知らないと時代遅れになってしまうので、早めに押さえておきましょう。
今回は以上です!
メタバースのおすすめプラットフォームについては【2024年】メタバースのおすすめプラットフォーム15選【日本あり】も読んでみてください。