朝ドラ『ばけばけ』のモデルとしても注目を集める小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻・小泉セツ。二人の間には4人の子供がいました。
本記事では、その子供たちの名前や経歴をわかりやすく紹介します。
あわせて八雲と子供の関係や家庭での姿にも触れ、作家としてだけでなく父親としての一面もお伝えします。
小泉八雲と小泉セツの子供は4人

出典:小泉八雲記念館
小泉八雲と小泉セツの子供は4人です。
小泉八雲と小泉セツの子供
- 長男:小泉一雄の経歴
- 次男:稲垣巌の経歴
- 三男:小泉清の経歴
- 長女:小泉寿々子の経歴
長男:小泉一雄の経歴
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻小泉セツの長男である小泉一雄(こいずみ かずお)は、1893年11月17日に熊本県で生まれました。
小泉一雄は昭和時代の文筆家として知られています。
- 学歴: 早稲田大学を卒業しました。
- 職業: 卒業後は拓殖大学の教務部に勤務し、その後横浜グランドホテルでも働きました。
- 著作活動: 小泉一雄は父の遺稿の整理や書簡集の編集に携わり、特に『父小泉八雲』や『父「八雲」を憶う』といった著作を通じて、父の内面や家族の思い出を描写しています。これらの作品は、彼自身の視点から見た小泉八雲の姿を伝える重要な資料となっています。
- 没年: 1965年4月29日に亡くなりました。
小泉一雄は、父の文学的な影響を受けながらも、自身の人生を歩み、家族の歴史を後世に伝える役割を果たしました。
次男:稲垣巌の経歴
次男の稲垣巌(いながき いわお)は、1897年2月15日に東京で生まれました。日本の教育者として知られています。
1901年に母セツの養家であった稲垣家に養子として迎えられ、稲垣姓を名乗ることになりました。
- 学歴: 大久保村立尋常高等小学校を卒業後、私立日本中学校を経て、1920年に第六高等学校第二部甲類を卒業しました。その後、京都帝国大学工学部電気工学科に入学しましたが、詳細な卒業情報は不明です。
- 職業: 教育者として、京都府立桃山中学校(現:京都府立桃山高等学校)で英語を教えました。彼の教育者としてのキャリアは、父の文学的な影響を受けたものと考えられます。
- 没年: 1937年8月15日に40歳で亡くなりました。
稲垣巌は、父の文学的な遺産を受け継ぎながら、教育の分野で活躍した人物でした。
稲垣巌の人生は、家庭の背景や教育者としての役割を通じて、八雲の影響を色濃く反映しています。
三男:小泉清の経歴
三男の小泉清(こいずみ きよし)は、1899年12月20日に小泉八雲の三男として東京で生まれました。
小泉八雲が亡くなったのは清が4歳の時で、その後、早稲田中学に在学中に八雲の教え子である會津八一に才能を見出され、東京美術学校西洋画科に進学。しかし、健康上の理由から3年で中退しました。
その後、モデル嬢の針シヅと結婚し、しばらくはヴァイオリン奏者として生計を立てていましたが、再び絵筆を取るようになります。
1946年、46歳の時に第1回新興日本美術展で読売賞を受賞し、画壇デビューを果たしました。彼の作品はフォーヴィズムの影響を受けた鮮やかな色彩と厚塗りのスタイルが特徴です。
1950年には父の故郷である松江を訪れ、スケッチを行いましたが、61歳の時に最愛の妻シヅを失い、2か月後に自ら命を絶ちました。
遺言には「血が複雑すぎたのだろう」と記されており、父子の間に共通する創作への情熱が感じられます。
長女:小泉寿々子の経歴
長女の小泉寿々子(こいずみ すずこ)は、1903年に生まれました。
八雲が亡くなったのは寿々子がわずか1歳の時でした。その後、母セツと共に生活し、セツの死後は長兄の小泉一雄と一緒に暮らしました。
寿々子は幼少期に猩紅熱を患い、その後遺症で脳膜炎を引き起こしたと言われています。この影響で時折体調を崩し、家族を心配させることがあったようですが、本人は悲観的ではなかったとされています。
また、寿々子は小泉時(小泉八雲の孫)にとって「姉貴分」として遊び相手となり、彼女の人生は周囲から「気の毒な人生を送った」と評されることもありましたが、実際にはそれなりに幸せな生活を送っていたと考えられています。
彼女は1944年に亡くなりましたが、その生涯は家族との関係や当時の社会背景を反映したものとなっています。
小泉八雲と小泉セツの子供との関係は?
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻小泉セツの子供たちとの関係は深いものでした。
八雲は、彼らに対して愛情深い父親であり、教育には厳しかったとされています。子供たち、特に長男の小泉一雄は、父の影響を強く受けており、八雲の伝記や回想録を執筆しています。
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小泉八雲と小泉セツの子供:まとめ
本記事では、小泉八雲と小泉セツの子供についてまとめました。
紹介した通り、八雲とセツは3人の息子と1人の娘を授かりました。子供はそれぞれ異なる人生を歩みましたが、家族としての絆は深かったとされています。
また、八雲は、彼らに対して愛情深い父親であり、教育には厳しかったとされています。
小泉八雲や小泉セツとその子供との関係が朝ドラ「ばけばけ」でどのように描かれるのか楽しみですね。